「災害等に遭遇したとしても、会社は従業員等の安全を確保した上で、中核事業(中核業務)を継続していくこと」を大前提として対応準備をしておかなければなりません。
そのためには、経営資源(人、物、情報、金 等)の確保が必要であり、平時から以下のような検討・実施(事前対策)をしておくことが重要となります。
- 「人」
安全に避難できるように、災害や事故発生時の初動フロー図の整備。
安否確認ルールの整備。
代替要員の確保。
複数業務をこなせる要員の育成。
--- - 「物」
建築物の耐震化、設備の固定。
被害状況により、現地復旧の検討 or 代替方法(代替生産・代替調達等)の確保。
--- - 「情報」
重要なデータの適切な保管、バックアップ。
(関連企業・官庁関係等の)情報収集手段・(自社情報等の)情報の発信手段の確保。
--- - 「金」
緊急時に必要な資金の把握。
現金・預金の準備。
(キャッシュフローが回るか?)
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経営者を中心に、各部署の協力を得て、災害対応手順等を検討していきます。
各経営資源について事前対策の検討
事前対策の実施状況の現状把握
(各災害、各経営資源について把握)
自社で出来ている事前対策は?
- 出来ている場合
→ その対策の再考 詳細検討
(何をやる?、誰がやる?、何時やる? 等) - 出来ていない場合
→ これから実施しなければならない事前対策を検討
(何をやる?、誰がやる?、何時やる? 等)
そして、検討結果は、マニュアル化し、各従業員への周知徹底を図り、具体的な対応手順は、教育・訓練等へ積極的な活用していきます。
マニュアルと関連して、視覚化した「初動対応フロー図」の作成・掲示、「従業員携行カード」の作成が示されています。
災害時に即活用できるように周知しておくことが必要です。