建物内の設備・備品の固定等②

転倒危険性の判定(安定・不安定の判定)

転倒についての判定式の一例(中災防「現場の地震防災力を高める」)

家具(高さH、奥行きD、幅W)を想定した場合
 B÷√H が
4より小さい場合は倒れる 4より大きい場合は倒れない
(ただし、BはWとDの小さい方の数値)

大まかな転倒防止の判定基準とすることができます。
1台で転倒すると判定した場合、単体を背中合わせに連結して、奥行きDを大きくして、転倒を防ぐという方法も示されています。

震度6以上の地震を想定し、それに耐えることができる対策が必要
  • 重い家具等は数m程度大きく移動或いは転倒する
    --基礎部/天井/壁への固定(倒壊補強対策)
    --キャスターが付いている機器はチェーン等により固定
  • 高所にある家具/備品等は落下する
    --金具/チェーン等による脱落防止、揺れ止め
    --ネットの設置による被害軽減
    (屋根材、天井材の落下防止も含まれる)
  • その他設備機器も破損/落下する
    --水道管/ガス管等の接続部の破損等
    (水道管経路が高所にあれば、水漏れによる被害も考えられる)
    (ガス漏れ、灯油等の流出による爆発危険も考えられる)

震度6:地震加速度:水平加速度400cm/s2:鉛直加速度200cm/s2 に相当
--ハザードマップによる想定震度の確認
(軟弱地盤地域においては、液状化による建築物の倒壊の可能性を想定考慮)