SWOT分析:設備管理の施設管理への展開可能性についての考察例

仮に、建築設備管理経験をもとに施設運営管理全般業務への展開について、その可能性を「SWOT分析」として考察してみますと---(一つの考察例として)---

内部環境
好影響<強み(Strength)>悪影響<弱み(Weakness)>
*施設管理において、設備管理は中核部分のノウハウを有する。(コアコンピタンス)
−−メンテナンス部門は運営費の約半分を占めることになるのでその経験・ノウハウは重要である。
経験・実績を活⽤し得るのであれば、積極的に活⽤すべきである。
*関連会社とのネットワークも信頼感/安⼼感を与え得る。
*今までも⾏政、業界との関係を密に取り得る状況にある。
*施設運営を⾃主事業とした経験がない。
→⾃主事業を展開したい
(下請け型→フルジョブ型)
*施設運営における設備管理以外の業務ノウハウは皆無
→事業の多角化を図りたい
(単能→複合)
*集客の⽅法など未経験
*顧客満⾜度等の利⽤者サイドの視点が弱い
*⼈材⾯において、多機能な⼈材が少ない。
→従業員の育成を図る必要がある
*構成他団体との連携/協⼒が必要
(相互補完関係が構築できるか?)
→今後の事業展開に繋げたい
外部環境
好影響<機会(Opportunities)悪影響<脅威(Threats)
*指定管理者制度或いはPFI制度等の建物サービス業へ業容展開を図るのに好機会である。
(投資等少なくて済む)
*今後の⾼齢化社会を考えると、施設運営⾯での展開だけでなく、施設の設置目的に健康・福祉の⼈材の育成、その⽅⾯のノウハウの蓄積を図り得るのであれば、将来における次なる可能性も⽣まれることになる。
*業界市場の停滞感(縮⼩感)
*競争の激化(競合業者の増加)
*低価格化(低価格競争の激化)
*顧客よりの要望の多様化、要求品質の⾼度化
*少⼦化による⼈材の不⾜傾向
*公共投資の抑制
*環境問題の進展
*企業の社会的責任への要求増加