BCPの一次的な目的は「被災後の事業継続を図っていくための経営戦略」といえますが、次のような経営上の課題におけるメリットも挙げられます。(その2)
経営改善においても有効な要素を展開できます。
- 従業員のモチベーションの維持
被災時における雇用不安の解消等 - “見える化”
仕事内容の可視化
→誰でも対応ができるように! - トラブル事例対応教育
事故災害トラブル時のロールプレイング
“リスクアセスメント”の実施
<例>リスクアセスメントによるリスクの洗い出しの過程で、現場作業のPick Upを詰めることにより、現場の状況をより精確につかめるようになった。 - “5S”、“環境整備”等の活動に防災の要素を取り入れる
「整理」「整頓」「清掃」「仕組みづくり」「セキュリティ」「安全管理」 - 日常の防災訓練
- コスト削減と代替案の検討
代替生産方法 等 - 日常におけるIT技術の修得
- 外部とのリスクコミュニケーション
活動のアピール
有事におけるサービス提供の説明責任の明示
→企業への信頼獲得、営業力の強化 - 日常業務における社員の多能工化
担当者不在でも、業務をこなれる社員を増やしておく→効率的な改善へとつながる
<例>如何に生産工程を簡単にできるか突き詰め、誰でも作業を実施できるように改善を図った。その結果、必要な人員の削減(コスト削減)へとつながった。
<例>ある周期を決めて、ジョブローテーションを行って、多能工化を図った結果、従業員のスキルアップとともに1人当たりの生産性も向上した。 - IT活用
平時からのデータバックアップ方法、データ活用方法を身につける
<例>IT化によりスペース効率化につながった。 - 事業承継との関連事項の整理
現状把握、理念の整理等々- 会社の現状把握
--資産、従業員の数/年齢構成、資金繰り、負債、業界での位置付け 等々 - 経営者の状況把握
--保有自社株式、その他個人資産の価値、負債、個人保障 等 - 重要業務の再検討
→新規事業の検討 - 代替責任者(後継者のリストアップ)
→幹部社員の育成
- 会社の現状把握