⑤重要業務におけるネックとなる事項は?

選定した災害における検討した各リスクについて、企業の中核事業(中核業務)に与える影響について、リスクアセスメント(リスク低減対策)を深めていくことになります。

<例>
設備管理業務において、設備管理員の出勤が3分の1になったとしたら?

  • 各現場の責任者の勤務の可能性?
  • 各現場を維持する最少人数?
  • 場合によっては、現場に優先順位を付けて、優先順位の高い現場から対応していく?
    その場合の中核となる現場(場所)は?
    (売上高、経営戦略上、法規制上等の視点で順位付け?)
  • 巡回管理で対応できないか?
  • その他 考えられる対応は?

以上、設備管理業務を維持するうえでの検討の一例ですが、緊急対応のための人員(現場責任者等)の確保について事前の検討と、各関係方面とのリスクコミュニケーション(災害対応についての話し合い)が大切となります。

なお、震度6以上の地震被害について、「中小企業BCP策定運用指針」の参考資料にライフラインの復旧日数の目安が示されています。
被害の状況また地域により異りますが、計画時の参考となります。

 水道  ガス  電気 
 震度6弱  7日 15日 1日
 震度6強 15日 30日 2日
 震度7 30日 45日 4日