出⽕直後の「初期消⽕」に成功すると⼤きな被害にならないケースが多いのですが、万⼀初期消⽕に失敗したときに備えて、⼆重三重の安全対策を計画しておくことが必要となります。
⽕災対策は、⼀般的に⼤きく3段階から構成されています。
<第1段階>⽕災予防対策
- ⽕災発⽣原因の除去−−出⽕防⽌、危険物の抑制
- 建物への着⽕防⽌−−内装不燃化
- 周辺⽕災からの防御−−類焼防⽌
<第2段階>⽕災初期対策
- 迅速な初期消⽕−−早期発⾒・伝達
- 早期⾃⼒消⽕−−初期対応
- 居住者の安全−−避難誘導、防煙・排煙
<第3段階>⽕災盛期対策
- 消防機関による消⽕−−本格消⽕
- ⽕災拡⼤防⽌−−防⽕区画形成
上記⽕災対応策には、計画/設計時における事項とともに、⽇常の管理運営段階における対応も含まれています。
定期的な「消防設備の点検・維持管理」或いは「消防訓練(消⽕・避難誘導・連絡通報等)」の実施は、それらが法定されていない建築物においても忘れてはならない事項です。