段表⾯の仕上げは、降りるときの滑りの問題と関係します。
滑りを減らすには、仕上げ材料の選定、表⾯処理の維持などが重要となります。
また、階段特有の対策としてのノンスリップの使⽤なども考えられます。
階段は通常の床より危険性が⾼いので、表⾯仕上げについても、通常の床⾯より厳しく考える必要があります。
また、屋内階段と屋外階段、住居内専⽤階段とそれ以外の階段など、履物や踏み面の⽔の有無についての条件が違ってくるので、その点についての配慮も不可⽋です。
ノンスリップの使⽤については、それが逆効果とならないように注意が必要です。
段⿐の保護だけを目的としたようなノンスリップの使⽤は、かえって滑りやつまずきを増し危険となります。
また、使⽤中に外れてしまっているもの、或いは段表⾯から⾶び出して取り付けられているものは危険性を増すことになります。
特にハイヒールなどの使⽤においては要注意となります。
居住内階段において、急勾配の階段にノンスリップを取り付けることは、昇るときには効果があるかもしれませんが、降りるときにつまずく危険性(つまり落下の危険性)が増すように思われます。