調査・診断とは下記のように定義されています。
「建物各部や機器の劣化や損傷、作動状況を調査・測定し、将来の影響を予想し、必要な対策を明らかにすること。」
⻑期修繕計画の作成や⾒直し、⼤規模修繕の時期及び内容の決定の資料となります。
診断レベルと⽅法については、下記のように区分されています。
【診断のレベルと方法】
主な目的 | 調査⽅法 | 調査対象 | |
予備診断 | 不具合の早期発⾒ 劣化診断の初期調査 | 目視調査 | 外壁等目視が可能な範囲 |
1次診断 | 現状把握 劣化の危険性の判断 | 目視調査 軽微な機器 | 設計図書 外観 |
2次診断 | 劣化の危険性の判断 改修の要否の判断 | 非破壊検査 微破壊検査 | 共⽤部分 |
3次診断 | より詳細な診断評価 | 局部破壊試験を伴う | 共⽤部分に加え専⽤部分 |
各対象部位により、下記のような試験目的により各種の試験⽅法があります。
- 強度診断(コンクリート)
- 中性化深さ(コンクリート)
- 接着⼒診断(外壁タイルモルタル)
- 塗膜付着強度診断(仕上げ塗り材)
- 物性劣化度診断(防⽔材、シーリング材)
- 劣化度診断(各種設備)