[階段] 物を持って階段を降りていて転落した災害事例

<災害事例(業界関係書籍より)>

ビニル袋に詰めたごみを両手で抱きかかえて、階段を下りているとき、足を踏み外し、下階床面まで転落し、腰や背骨を打った。
(右大腿骨骨頭頸部骨折、休業3ヵ月 女性58歳)

典型的な階段転落事故です。
前(足もと)が見えないうえに両手もふさがった状態で階段を下りることは、勘に頼るしかなく、大きな災害につながります。
死亡災害になった事例も多く報告されています。

物を持って階段を下りるときの注意事項は下記のような基本動作の励行です。

  • 視野を妨げないよう、物は片手で持つ。
  • 空いた方の手で手すりをつかんで下りる。
  • 急がない!

日常に頻繁に上がり下りしているため、「“つい” 基本動作の逸脱を起こす!」というようなこともあり得ます。
そして、災害が起きたときには“深く反省”することになるのですが---
個々人の自覚に負うところが大きいですが、大きな物を持って階段を下りる作業の発生するような現場では日常の注意喚起が特に必要となります。