<参考④> 睡眠:高齢者の深夜業務について

「業界関係書籍」に高齢者の“深夜業務時の災害”について注意を引く記事が載っていましたので、その内容をPick Upさせて頂きます。

深夜業務のある交代制勤務者は、日勤の人に比べて、病気や死亡の割合が高いとは一般に言われていることですが、過小評価される傾向にあるとのことです。
その理由のひとつに、健康が思わしくない人は早めに辞めてしまうため、定期健康診断を受けるときに在席していない場合が多く、統計として現れてこないことが挙げられています。
早期離職者まで含めると、深夜交替勤務者の疾病発生率は驚くほど高くなるとのことです。

労働科学研究所(現大原記念労働科学研究所)が加齢に伴う心身機能の変化を調べた結果によると、20歳代前半者を100として、50歳代半ばでは、下記のように心身機能が低下しているそうです。
①夜勤後の体力回復力は27%に
②怪我などの傷病による休業日数を少なくする能力は66%に
③抗病回復力は68%に

人手不足による高齢者雇用の継続は広く行われていますが、高齢者の深夜業交替制勤務における身体的負担(基礎疾患の有無の確認と過重労働に注意)について再認識が必要です。