建築物における防災設備の概要

防災設備とは、「災害の防⽌を目的とする施設・設備」の総称であり、
「建築基準法上の防⽕・避難施設等」及び「消防法上の消防⽤設備等」に分けられます。

<防⽕・避難施設等(建築基準法)>

建築基準法に定められた防⽕・避難施設等とは、建築物の⼀部として、⽕災の延焼阻⽌及び煙の拡散等を構造的に防⽌し、避難を有効に⾏えることを目的とした施設です。
下記のような施設があります。

  • 防⽕区画
  • 防⽕⼾(防⽕シャッター)
  • ドレンチャー設備
  • 防⽕ダンパー
  • 避難階段
  • バルコニー
  • 非常⼝ 等
<消防⽤設備等(消防法)>

消防法に定められた消防⽤設備等とは、消防の⽤に供する下記のような設備があります。

  • 消⽕設備
  • 警報設備
  • 避難設備
  • 防⽕⽔槽・貯⽔槽(消防⽤⽔)
  • 排煙設備(消⽕活動上必要な施設) 等

※消防⽤設備等の設置や維持管理が義務づけられている建築物などは「防⽕対象物」として、消防法施⾏令別表第⼀で20項目の⽤途別に定められています。