熱中症<参考⑧> 水分過剰摂取の害

人体は、寝冷えをすると下痢、風邪をひくと鼻水、くしゃみが出る、というように体内の余分な水分を捨てる反応を起こします。
これらの生理作用は、「体から水分が出て行くと、その分、温まるから」と説明されています。
摂取する水も多すぎると、胃腸や肺、腎臓に負担をかけ、消化器、呼吸器、泌尿器や関節の異常を生じさせることになります。
「適正な水分量を、適切な時に摂取すること」が理想ですが、日常においては難しい面があり、水分の過剰摂取という事態も起こりかねませんから注意が必要です。

水中毒について下記のような記事があります。

※水中毒
「熱中症を予防するために」と必要量以上の水を飲むことで、腎臓の処理能力を超えてしまうと、その水分が体内に留まり、細胞が膨張し、その結果、低ナトリウム血症を引き起こしてしまいます。
大量の水分を摂ることで、腎臓の処理能力をオーバーした水分が腸から吸収され血液の中の塩分濃度が一気に低下します。
また、浸透圧の働きによって、体の各細胞に水分が移動し、細胞が水ぶくれの状態になり、さらに進むと細胞の破裂、死滅ということにもなります。
特に脳の細胞はデリケートで影響を受けやすいため、大量の水分摂取によって精神系のトラブルを引き起こすと言われているのはそのためです。

<水毒症の症状>
  • 胃腸機能の低下
  • 疲労感やだるさ
  • 口が渇く
  • 頭痛
  • めまい
  • 嘔吐
  • 気分にむらができる、神経過敏、注意力が散漫になる
  • 痙攣
  • 意識不明